特定看護師と看護協会

特定看護師と看護協会

看護協会が厚生労働省に特定看護師の制度化・法制化を求めたのは2010年の11月でした。要望書を提出した元会長の久常節子さんは、「安全で質の高い医療を提供する為には特定看護師の制度化・法制化は必要不可欠」と、諸外国での看護師の役割が拡大している事を例に挙げて説明をしました。

日本は今急速に高齢化が進んでおり、更に医療の高度化も凄いスピードで進展しています。そんな中、安心で安全な医療を保つ為には医療を提供する体制をしっかりと整える事が重要です。看護協会は安全で質の高い医療を効率良く提供していくにはチーム医療の推進が求められているとしており、その為には特定看護師の制度化・法制化を推進する事が必要だと考えています。これまでの看護師による医療行為の実施は、統一的な基準というものがありませんでした。その為安全性も十分に保証されず、更には看護師の専門性も十分に発揮されないという問題点が挙げられていました。特定看護師は、これまで看護師が行なえなかった医療行為を実施出来るという新たな領域ですから、医療の安全を確保する事と患者の安心を十分に確保し、特定看護師が十分な能力を最大限発揮出来るようにしなければならない…看護協会の考えはこのようにまとめられています。

特定看護師の制度化は現在も導入が進められている段階です。全国各地でモデル事業が行なわれるようになりました。安全で質の高い医療を提供する為に必要な制度だとは言っても、やはり医療行為を行なうという点でさまざまな議論を生んでいます。「良い考えだから早速制度化しちゃいましょう」などという事は出来る訳が無いのです。しかし看護協会の説明通り、現在の日本の高齢化や医療の高度化に関連しているさまざまな問題は、何とかして改善していかなければいけません。このまま何もせずに医療がどんどん崩壊していくのを見ているだけでは駄目なのです。その為に沢山の取り組みが行なわれており、看護協会が要望書を出した特定看護師もそのひとつという訳なのです。問題点が沢山あるからという事で先送りにし続けていても状況は何も変わりません。失敗するかもしれない取り組みだとしても行動を起こさなければならない時はあるのです。

今後も増え続けるであろう高齢者の方々、そしてそれをサポートしていく医療業界のあり方、それぞれの立場の人達が安全で質の高い医療だと納得出来る道を模索していかなければいけない時ですね。


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