特定看護師への賛成と反対

特定看護師への賛成と反対

特定看護師は専門看護師認定看護師に続く制度として今大変注目されています。傷口の縫合や患者の状態によって薬剤の選択や使用、人工呼吸器をつけている患者の気管内挿管と抜管、床ずれの処置、患者の重症度を判定する為の検査、エコーの実施など、特定看護師になるとこれまで医師が行なっていた医療行為の一部を行なう事が出来るようになります。その特定看護師が制度化すれば、過酷な労働状況に居る医師の負担が軽減する事は紛れもない事実と言えるでしょう。医師不足が叫ばれる現在の日本では、医師の負担が軽減される"特定看護師"の導入に誰もが賛成しそうなものですが、実は反対意見も多く出ているのです。そしてその反対意見を出しているのは、負担が軽減されると言われている医師達なんですね。

勿論医師の中にも特定看護師の制度化に賛成している方は多くいます。既に海外では診療看護師(NP)が多数活躍しており患者側からの信頼も厚いです。患者の状態を正確に認識する事が出来て、そして即座に適切な対応が出来るレベルの高い看護師がその能力を発揮できれば、それは非常に意味がある事だと言っている医師もいます。また、忙しく慌ただしい医師のかわりに患者の話を聞く相談役としての役割もあるのではと期待する医師もいるようです。そして少子高齢社会に突き進む日本では、今後介護の分野での医療のニーズが高まる事が考えられます。そんな時に特定看護師が居れば、痛みなどを訴えている患者にすぐに対応する事が可能で、他職種と協力し合いながらケアをしていけるのではないかという賛成意見も出ています。

特定看護師へ反対する医師の意見としては、医師不足の混乱を利用してミニ医師を作ろうとしているのではないかという声や、医療行為を行なえるようにするよりも"療養上の世話"や"診療の補助"という看護師の本質的な役割をレベルアップさせるべきなのではないかという声や、まずは看護師のレベルを全体的に向上させ土台を作る事が先決と考える声が挙がっています。先程特定看護師に出来る行為をざっと並べましたが、5年以上の臨床経験と2年の教育課程を受講すればそれらの行為をする事が可能になります。その部分に不安を抱く医師も多くいるようです。治療や処方などの最終的な決定は高度な医療学的な知識や技術を持つ医師が行なわなければ安全とは言えないし、特定看護師にとってもリスクは大きいのではないかという反対意見です。特定看護師の議論は今後もまだ続く事になるでしょう。


▲ページの上へ
Copyright (C) 2010-2015 看護師転職サイト777 All Rights Reserved.