看護師の過労死

看護師の過労死

過労死という言葉が使われはじめたのは、いつのことでしょうか。過労死という言葉が使われ始めて、もう何年も経ちます。過労死が、非人間的な最後であると、誰でもわかっていながら、今でも過労死はなくならないというのが、現実です。たまに、テレビのニュースや新聞で、過労死のニュースや、過労死に関する裁判についての話題が出ることがあります。なんと恐ろしい社会なのだろうと、思ってしまうという人も多いのではないかと思います。

過労死は、自分には遠いことと思っている方も多いことと思いますが、実は、看護師の世界でも、過労死で亡くなる方がいます。非常に悲しいことではありますが、これが現実なのです。もともと、看護師という職業は、非常に忙しい仕事で、毎日激務が続くとも言われています。そこで、現実的にはどうなのか、ある統計を見てみましょう。

日本看護協会が推計するところによると、全国の約2万人の看護師が、非常に過酷な労働を強いられていて、過労死の危険レベルとされている、月60時間以上の時間外勤務をしているという報告があります。月60時間以上の、時間外勤務とは、決められた勤務時間以外に、いわゆる残業が、月に60時間あるということです。これは、過労死の危険レベルに達しているということなのです。そして、看護師の23人に1人は、このような、過酷な勤務状態にあるという統計がでています。 かつて、看護師一万人にアンケートをしたことがありました。3010人にこのアンケートをした結果、次のようなことが分かりました。シフトによる交代制で働いている看護師は、勤務と勤務の間隔が短く、3交代制の場合は間隔が6時間以下になることがあるという人が6割弱もいたという結果が出ています。要するに、簡単にいうと、例えば日勤と夜勤に切り替わるときの、次の出勤までの間隔が、6時間以下ということなのです。6時間以下しかなくては、帰宅時間や出勤時間も含め、自宅に戻っても、十分な睡眠時間がとれないということになります。十分に睡眠時間をとれないままに、次の仕事に出勤しているということなのです。これは、かなり大変ですね。

実は、2008年に大阪高裁で、交代制勤務の看護師2人について月50―60時間の時間外勤務などが過労死につながったと認定したということがありました。看護師の仕事が過酷といわれる所以ではありますが、このような現実も知っておく必要があるでしょう。なお、中間管理者(病棟師長・主任など)の時間外勤務時間は、平均で月28.2時間となっていて、一般職員や看護師よりさらに長くなっています。


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